ボーダー 二つの世界(アリ・アッバシ)

 何とも言えない余韻を残す映画で、こういう作品は好きなんだけど、正直期待しすぎてたかなという感想になりました。(ここからネタバレ的な文章です。)

 (僕の観る前の予想では)、「君は人間じゃない、こちら側の存在なんだ」と言われて、やっぱりそうだったのか!と心を解放されるけれど、実はやっぱりただの人間でした、と判明して絶望が深まる、みたいな展開を想像していたので、実際の映画の結末は「そちらに行ったか…まあそうですよね」という印象だったのです。

 それはさておき、中学生くらいの頃テレビの深夜の映画枠で偶然目にして、大人になってから「なんか変な映画だったな…あれって本当に実在する映画だったのかな?」というような出会い方をしたい作品でした。(伝わるかな?)

☆☆☆1/2