ロスにいる間に、友人夫妻とゲティ・センターに行きました。
リチャード・マイヤーによる名作建築の誉れ高い白亜の建物がカリフォルニアの日差しに映えてとても美しかったです(ロバート・アーウィンによる庭園もすばらしい)。入り口の大駐車場からはモノレールのようなものでアクセス。これが故障したのかと思うほど微速で停止するのだけど、低めの階段の形状など、センターのつくり全体が細部にわたってバリアフリーになっていたのでした。しかもこれらすべて無料というのが・・・さすがアメリカの大金持ちというのは規模が違うねぇ、と友人と感心することしきりだったのですが、よく考えたら現代の王族という意味では、まさしくこれは現代の「城」なんだなと得心(創設者のポール・ゲティ氏は石油王)。
ちなみにいくつかある企画展のひとつで「Where We Live: Photographs of America from the Berman Collection」という写真展が開催されており、ウイリアム・エグルストン、スティーブン・ショアに始まるニュー・カラーの写真家の系譜を概観できるような内容になっていました。その中でもグッとくるものと、そうでもないなという作品がやっぱりあって、自分の好みが再確認できたということでは個人的にも面白かったです。