2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

その女アレックス(ピエール・ルメートル)

ヴェルーヴェンのチームのでこぼこぶりがペナックの登場人物みたいだな、と思って読んでいたら話が『グルーム』みたいに重くて陰惨な感じになってきて…と思ったら訳者あとがきに正に引用されていたから、みんなやっぱり考えることは同じなんだなと思いました…

G.I.ジョー バック2リベンジ(ジョン・M・チュウ)

スネークアイズの雪山戦闘シーンだけは少なくとも面白いと思う。けれどもなんだか『RED2』と『ニンジャ・アサシン』の内容と記憶がごっちゃになってしまうんですよね。(明日はもう見分けがつかないと思う。) ☆☆☆ ※『クレイジー・リッチ』の監督だった…

ザ・フォーリナー/復讐者(マーティン・キャンベル)

ジャッキー映画ということで侮っているところがなかったといえば嘘になるけれど、予想外に見応えがありました。マーティン・キャンベルはこういう陰惨な話(『復讐捜査線』とか)だと演出が光る監督ですね。(若干ネタバレかもしれません。) ジャッキー映画…

バベットの晩餐会(ガブリエル・アクセル)

僕の中で3大ミニシアター系映画のひとつだったのだけど(あとの2つは『バグダッド・カフェ』と『ベルリン・天使の詩』)今回初めて見ました。内容は全て知っていたので見たような気になっていたのですが、実際に見てよかったです。 シンプルな話で、これと…

魔女と暮らせば(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

著者の作品はいくつか読んでいるのですが、登場人物が皆弱点を抱えていて(たとえ強大な大魔法使いであっても)、そこが切ない。逆に、悪い人間もただ邪悪なだけじゃないと感じられるというか。人間の卑小な側面にふとした瞬間に子どもながらに気づく描写な…