2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ナッシング(ヴィンチェンゾ・ナタリ)

なんかオフ・オフ・ブロードウェイでやってる学生演劇二人芝居みたいな感じだった。(もちろん行ったことないので100%雰囲気で語ってますが。)出演も兼ねている脚本家チームに悪い意味で引っ張られてしまったようで。次回作はがんばってほしい。『カン…

奥様は魔女(ノーラ・エフロン)

『奥様は魔女』をリメイクしようとしているところに、本物の魔女が迷い込んで・・・というメタなつくり。最近ではリメイクするのも大変やね、ということが一番印象に残ってしまって。それでよかったのかなぁ・・・ 結局、見所は出演者。パパ役はマイケル・ケ…

魔法使いは誰だ(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

魔法使い版『渡鬼』。前に読んだ『ダークホルムの闇の君』がまさしくそんな感じで(家庭内の諍いがメインだし)、けれども正統派ファンタジーに対する皮肉を込めて、あえてそういうスタンスを取っているような雰囲気もありました。さてこの作品は・・・ シリ…

宇宙舟歌(R.A.ラファティ)

処女作には(映画含む)作家のすべての要素が含まれている、とはよくいわれるところですが、まさしくそんな感じ。暴力的、けれどもなぜか牧歌的、しかも哲学的といういつもの世界。そして唯一無二の世界。 ものすごくうろ覚えの知識で書くと、柳下毅一郎氏が…

手塚治虫の原作マンガとはだいぶん違ったけどね

新しいメグミルクのCMのBGMというか替え歌、ものすごく懐かしいという感覚だけは強烈なのに、いったい元ネタがなんだったか思い出せずに歯がゆい思いをしてたら急に思い出した!『悟空の大冒険』だった。しかもエンディングの方。(なんとなく『アンデ…

コウノトリの道(ジャン=クリストフ・グランジェ)

前半緻密なサスペンスと見せかけて、結末へ至るクライマックスではアクション頼りの大味な展開になっていく、というのが何ともリュック・ベッソンプロデュース映画みたいなんだけど、『クリムゾン・リバー』の原作者なので当然なのであった。 ただ生々しいデ…

ハウルの動く城(宮崎駿)

いやー面白かった。せっかくなら映画館で見たかったなあ、と例によって後悔したのだが、実際のところなんで映画館に足を運ばなかったのか思い返してみると・・・ 現実にどの程度存在していたのか分からないけれど「脱サラ」で「ヒゲ」の「白いギターで1曲歌…

狼の血族(ニール・ジョーダン)

公開時は中学1年生。「少女の性への憧れと恐れを幻想的かつエロティックに描いたホラー・ファンタジー」というような謳い文句に、「エロティックにって書いてあるばってんが・・・どんなんやろか?」と妄想をたくましくしていたことを憶えております。今回…

ファンタスティック・フォー(ティム・ストーリー)

最近のアメコミ映画化が(製作陣の想定する)ソフィスティケートの過程で切り捨ててきた「今風じゃないなあ」という要素をむしろフィーチャーするという逆転の発想の映画。結果、心和む正統派娯楽映画に。俺、こういうの嫌いじゃないゼ! ジェシカ・アルバ扮…

Mr.&Mrs.スミス(ダグ・ライマン)

『スパイキッズ』の冒頭を水増ししたような映画だった・・・けれど、聞いてたほどひどくはなかった。身内(夫婦の方じゃなくて、広い意味での政府組織)で殺しあうという展開はウィリアム・ゴールドマンの『ブラザーズ』風。もうちょっとストイックな話なら…

切ない

カップ・ヌードルプレゼンツ大友克弘CM。過去の栄光の貯金で食べてるみたいで見ててシンドイ(昔カメラか何かのCMで似た企画があっただけに)。と思ったら、意外と世間では肯定的に受け止められてるの?・・・そうですか