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ファイナル・デッド・オペレーション(アダム・ギーラッシュ)

 納涼気分で観てみたのですが、もしかして掘り出し物かも・・・と思った映画を外したときほど精神的なダメージは大きいもので。内容は、酔っ払って調子に乗った若者がキチガイ病院(お医者さんが)で大変な目に・・・という今までに6億本くらい作られた話です。
 ・低予算だからって許さんぞ!と、本当に酷いと思うのは脚本に工夫がない点ね。具体例を挙げると、1.悪の看護士に「窮鼠猫を噛む」的な一撃(脚にメス的器具を刺す)を与えたヒロインが、止めを刺す千載一遇のチャンスなのに、キャーとか叫びながらただ逃げる(案の定、後からまた襲われる)。2.意気地なしと思われた男友達が、せっかく命がけで作ってくれた脱出のチャンス!なのに利用せずに病院内をウロウロする。3.合理的に考えれば自身でリベンジせずに、まず逃げてから警察なり大勢と戻ってくればいいのに、独りでなんとかしようとする。4.病院はそんなに複雑なつくりじゃないのに(出口を知っているのに)、なぜか奥まったところに逃げる。100歩譲って、ホラーのセオリーだから仕方ないにしても、そうならざるを得ない理由を考えて、一個一個退路を断つのが脚本家の仕事でしょ?
 ・観ていて改めて思った「僕の理想のホラー映画」は、悪者と主人公が知恵を限りに全力でぶつかり合い、しのぎを削り、かつケアレスミスを犯さない作品(いってみたらボーンシリーズみたいな)。ジェイソンみたいなホラーヒーロー系だったら難しいかもしれませんが・・・※。流行の『ホステル』系(実はこの映画もその方面に色気を出してたのですが)ならやれるでしょ?双方が「駒」を損耗しながらどちらが生き残るのか?みたいなね。
 ・などとつらつら考えてたら、『スクリーム』シリーズがいかによく出来ていたか、ということに思い至り。「3」の辻褄あわせなんか、勢いで作ったとは思えない「大風呂敷のたたみ具合」の手際の良さ!という訳で、再始動した「4」は結構期待しております。

※考えてみたら「エルム街」シリーズは割りとそういう話でしたね…さすがウェス・クレイブン