シェイプ・オブ・ウォーター(ギレルモ・デル・トロ)

 実はデル・トロ監督の箱庭的窮屈な世界観がどちらかというと苦手なんだけど、この物語には合っていたと思います。半魚人愛、クラシック映画愛があふれていましたね。個人的には結末は『パンズ・ラビリンス』と同じだと思っていて、想像の世界の自由は誰にも邪魔することはできない、という意味なんだと思います。(普通にハッピーエンドということでもよいのだけど。)

☆☆☆1/2

※野暮は承知で書くけれど、水路が喫水に達するのを待たずにあれだけ近いんだから直接海に放てよとやっぱり思いましたよね。そういうディテールの甘さは物語の切実さにとって結構致命的だと思うのだけれど…