コンゲームものというより組織内のパワーゲームの権謀術数だったかな。「お仕事もの」として一定の面白さはあったけれど、全体としては普通でした。
大泉洋演じる速水のメフィストフェレス的な得体の知れなさには目を引かれたものの、アート映画ではないからその空虚さに終始するわけにもいかず、結局彼は何を目指していたのかよく分からなかったのがその一番の理由であるような気がします。換言するなら、一応目的は描かれていましたが、そこまでする価値があるなという納得いく着地ではなかったからかもしれません。(主人公たちは本を愛しているのだと思うけれど、「持続可能な出版業」の出口がそれなのか?と思ってしまった。)
出演陣は総じて好演だったのですが。
☆☆☆1/2