蜘蛛の巣を払う女(フェデ・アルバレス)

 伝奇猟奇サスペンスだった1作目(個人の感想です)からすると全然違うジャンルにジャンプした感じですね。ボーンみたいなポリティカル・アクションだったからびっくり。公開時あまり話題になっていなかった印象だけど、結構面白かったです。今知ったのですが、僕の偏愛するスティーヴン・ナイトの脚本だったんですね。(といいながら、孤独な魂の響きあいを描く、というようなナイト風味には乏しかったのだけど。)

 ちょっとリスベットがスーパーハッカー過ぎるきらいはあるけれど、格好良いからそれでよし!一方、1作目からするとミカエルは何で出てきたの?というくらい扱いが微妙でしたね…(あと役者さんがなんちゃってトム・ヒドルストン風で二重に微妙でした。)NSA工作員が全部おいしいところ持って行っちゃうからだよな。

 ところで本筋には全然関係ないのですが、主人公を追い詰める追手、踏み込んだらジャジャーン別の場所でした!というカットバックの先入観を利用したミスリード、MI4からこっち流行っている気がするけど(先日ブラック・ウィドウでもやってたし)、そろそろやめたほうがいい と思います。

 なんて、いろいろ書きましたが、ザ・娯楽作という感じで好きでした。これくらいの湯加減で続編作ってほしいな。

☆☆☆☆(ちょっと甘めで。)