2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

解雇手当(ドゥエイン・スウィアジンスキー)

その土曜日の朝、米国諜報機関の工作用偽装会社「マーフィー・ノックス」の社員たちは休日出勤命令にうんざりしていた。何でも重要な会議とのこと。ところがその議題は「ビルは封鎖した。君たち全員に死んでもらう」というものだった。しかし彼らとて腐って…

たのしい写真―よい子のための写真教室(ホンマタカシ)

この本に限らず、ホンマタカシの啓蒙熱は本物だと思う。しかも「その道の達人」は必ずしも「よき教師」に非ずということを考えると、貴重な存在です。さてこの本では、平易な言葉で写真の歴史から技術まで丁寧に教えてくれます(かなりざっくりだけど・・・…

しみじみ読むアメリカ文学(V.A.)

僕は巻末解説や解題を読むのが大好きで、それが為に出版の性格上あまりそれらが付いてこないハードカバーの作品は何だか物足りない気がするくらいなんですが、その一方で、本編には大満足だったのにそのアンソロジーの編者がめちゃくちゃ的外れな(独り善が…

ハードル

弟からメールで「兄貴が絶賛するから『ウルヴァリン』嫁と観に行ったけど・・・期待値上げすぎだよ!」とのお叱りが。まあ定番すぎる展開なのは否めないところで(そこがチャームポイントなんだけど・・・)一般的な評価からすれば☆☆☆1/2ってところなのか…

お直し

この夏のバーゲンで、通常価格の頃から気になっていた割といい値段のスーツ(ヴァルディターロ)が生き残って安くなっているのを発見。首筋から背中にかけたラインの美しさにグッときて、速攻購入しました。 さて補正から帰ってきたそれをワクワクして着てみ…

ウルヴァリン: X-Men zero(ギャヴィン・フッド)

デイヴィッドいい仕事した! 実写版サイボーグ009みたいな愉快な仲間たちとのミッションというワクワクする冒頭から始まって、とにかく無駄がない展開。「悪の組織により心ならずも改造手術を受けて、からくも洗脳前に脱出、孤独な復讐戦に挑む」という王…

ミスター・ノーボディ(トニーノ・ヴァレリ)

マカロニというと、個人的にはむしろこういったケレン味を想起するのですが。(子供心にはこういった作品の方が単純に面白かった、ということかもしれません。)とにかく全編ハッタリで押し切ったような痛快娯楽作。しかし全体としては、去り行く西部劇ブー…

続・夕陽のガンマン(セルジオ・レオーネ)

「グッド、バッド、アグリー」というわけで、インスパイア元を再見。といっても殆ど小学校以来になります。映画史にその名を刻む名作だから面白いに決まっている、のだけど、いささか冗長に感じたのも正直な印象。162分もあったんですか。イーストウッド…

96時間(ピエール・モレル)

ベッソン率いるヨーロッパ・コープ作品で素直に面白かったといえるのは『キス・オブ・ザ・ドラゴン』ぐらいだったのだけど、これは噂どおり、予想以上に面白かったです。思うに最大の美点は「冗長なところがない」ところ。 ボーン・シリーズによって最近のア…

金釘流

ひとりパソコン1台というのが普通の職場環境になっても、やはり直筆で書かなければならない場面というのは避けられないもので、俺もいい年してこんな字じゃまずいなあと「ボールペン字練習帳」を始めました。 ところが所謂「見栄えのいい字」ってじっと見て…