グスコーブドリの伝記(杉井ギサブロー)

 ううむ・・・『銀河鉄道の夜』再び、という夢を見た僕がいけなかったのでしょうけれども。結末含め「む?」となることが多かったのも事実。危惧していた声優陣(小栗旬など)はむしろ健闘していて※1、やっぱり脚本の問題が大きかったか。加えて、あれこれあってこのご時世に公開になったのはタイミングとして良かったのか、悪かったのか。以下気になった点を。
・劇伴を鳴らし過ぎ。
・キャラデザインは愛想がないくらいのさじ加減でいいのに、悪い意味で観客に迎合してかつ失敗した感が。
シルヴァン・ショメくらいのレベルで御することができないと、アニメのCGオブジェクトは見るに堪えない。
・「本当にみんなの幸いのためならば僕のからだなんか百ぺん灼やいてもかまわない」※2的なことは言わないストイックさがこの物語の良さだと思っていたのだけど・・・
☆☆1/2
※1 ただし意外や柄本明がちょっと手を抜いてたかな?
※2 「あり/なし」はもちろん物語と文脈によるわけですが。