すばらしき映画音楽たち(マット・シュレイダー)

 映画の草創期から現代に至るまで、映画音楽がいかにして発展を遂げてきたかをコンパクトに過不足なくまとめていて素晴らしかったです。

 個人的には、パソコン上で作成された楽曲をオーケストラ用の譜面に起こすオーケストレーターを始めとして、必要な見出しとともにシーンごとのバリエーション(サントラ用含む)を記録していく係など、膨大な数の専門職が存在することが分かって興味深かったです。(もちろん映像面にもそれ以上の種類の専門職が存在するわけだけど。というのは、考えてみたらエンドクレジットにも明らかですが。)

 特に作曲家に関しては、情報としての知識はある程度あったけど、実際に本人が登場して説明してくれると説得力が違いますね。

☆☆☆1/2