北と南の国境を越えた相棒ものは『義兄弟』しかり、傑作が多いですね。主人公のひとりはヒョンビンだったんだけど、この人が話題になっていた「愛の不時着」の役者さんだったんですね。同じく北朝鮮の実直な軍人という役どころで、キャスティングにはこの映画のイメージもあったのかな。
アクションは『アジョシ』から顕著になった実践(風)近接格闘で、組み立てがすごかったです※。サントラがところどころボーンのパチモノ風なのはご愛敬。
登場するなりそのチャームに目を奪われる居候の義理の妹は誰かと思ったら「少女時代」のユナだったんですね。さすが。思えば『イグジット』の時もよかったですね。というか、役者さんは総じて好演だったのが映画の魅力を底上げしていた気がしました。夫を気遣う奥さんとか、生意気ざかりの娘とか。
☆☆☆1/2
※この記事がすごくわかりやすかったです。北朝鮮のスパイという設定は韓国にとってのパラノーマル・ロマンスだという指摘が面白かった。