アムステルダム(デヴィッド・O・ラッセル)

 ポリティカルサスペンス・コメディになるのかな?美術や衣装が目に楽しく、役者陣も達者なのでとても面白かった。でもかなり苦戦したらしいですね。

 作品としては、監督のいつもの自意識過剰な韜晦趣味は後退して、全体としてのメッセージがものすごくストレートだったので驚きました。そこまで余裕がないなんて、あちらでも余程危機感があるのだなと感じます。

 ところで、人物配置は「最近のトレンド」に則ったものなんだけど、(主人公たち3人組はともかくとして)一周してもう類型的なのでそろそろ自由になってもいいのではないかと感じました。

☆☆☆1/2