とうもろこし倉の幽霊(R・A・ラファティ)

 ラファティの方法論は何となく分かっちゃったからな…となめてたら久しぶりにぶっ飛んだ。

 「さあ、恐れなく炎の中へ~」はエリスン的な終末観がすごいし、「チョスキー・ボトム」は奇想と伏線回収のウェルメイドが同居しているのが巧み(ある意味、作者はなげっぱなしが常なので、らしくない感じかも)。

 編訳者の井上さん曰く「伝奇集」を狙っていたそうなので、そう考えると最後に「いばら姫」を配置するセンスが素晴らしい。

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