その昔、最後まで観られなくてずっと気になっていたのを、ようやく観ました。
透明人間ものでずっと疑問だった、ものを食べたりしたら過程が見えてしまって透明じゃなくなるのでは?という突っ込みどころをちゃんと映像化している律儀さにグッとくる。まだデジタル特殊効果が本格導入される前の(とはいえ「ターミネーター2」の翌年か)工夫を凝らした特撮が素敵。※
「俺は透明人間になる前から透明人間だったのか・・・」という主人公の切ない立場や、ボーイ・ミーツ・ガールものとしての側面が約100分の中に過不足なく盛り込まれていて、(不思議とカーペンター作品の中でもあまり言及されることのない映画ですが)佳品と呼ぶに相応しい仕上がりだったと思います。原作ではその辺りがもっと詳しく書かれているような気がするので、ちょっと探してみようかな。
☆☆☆☆
※CGは使われていたようですね。