学生時代にリアルタイムで見て以来?の再見。「パルプ・フィクション」以前以後で娯楽映画のスタイルが変わった、という道標的な作品として今では位置づけられているこの映画。与太話、群像劇、容赦ない暴力描写、時制のシャッフルといったところが後続の作品に大きな影響を与えた要素ですが、意外や語りのテンポ自体は今日的な目で観るとゆったりでした(それこそ『デス・プルーフ』のガールズトーク並に)。雑多な登場人物が目まぐるしく入れ替わるような印象があったので、時代の経過はかくも大きいものかと感慨深いものが。
ところで、「風が吹いたら桶屋が儲かる」風に言えば、『レザボア・ドッグス』とこれがなかったらダグ・リーマンの登場もなかった訳で、となると近年屈指のアクション名作であるボーン・シリーズも作られなかったことになる、と考えると波及効果もかなりなものがありそうですね。
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