控えめにいっても最高でした。ロシア映画ってハリウッド的なウェルメイドとは違った勢いがあっていいなと思っていたけど、正にそんな感じ。
ゴーゴリの採集した民話(『ディカーニカ近郷夜話』※)が実話だったら…そしてゴーゴリの生涯とは?と文字に起こすと何がなんだかという感じですが、しかし実際にそんな雰囲気の虚実ないまぜの伝奇譚なのだけど(この設定を思いついた人は偉いと思う)、横溝正史風猟奇ミステリとみせかけてとんでもないところまで連れていかれます。1、2も普通に面白いけど、3のドライブが凄い。そこまでは助走だったなんて!となること請け合いです。そして「魔界探偵」なんて、ケレンが過ぎるんじゃないですかね…と思わせて全然そんなことなかった。お薦めです!
☆☆☆☆
※水木しげるの元ネタも結構あると思います。