月面の重力描写とか、随所に見られる繊細な配慮が近年珍しい「映画へのSFマインドの定着」に功を奏していると思いました。
それともちろん、ほとんどを独り芝居で持たせるサム・ロックウェルの膂力。(個人的に『真夜中のカーボーイ』のラッツォみたいな、消耗しきってしまうキャラクターに弱い、ということもありますが。)
ああそれなのに・・・あの結末(というかセリフ)はないよ。もっと観客の想像力に委ねてほしかった、もしくはリテラシーを信じてほしかったというか。故に、の評価です。
☆☆☆
※ネタについて、80年版アトムのアニメで似たエピソードがあったけれど、他の話が吹っ飛ぶくらいしばらくトラウマだったことを思い出しました。