2010-09-05から1日間の記事一覧

マイマイ新子と千年の魔法(片渕須直)

現実がその生々しいはらわたを見せる転調のところが、やっぱり世間的な好評価のポイントなのではなかろうか、と思った訳ですが、正直個人的にはサントラのスキャットとか、「討ち入り」の後の存外浪花節な展開とか、監督のセンスにううむ・・・いかがなもの…

平ら山を越えて(テリー・ビッスン)

結構既読作品が多かったのがちょっと残念でした。ビッスンに関しては2冊目なので(それをいったらスタージョンは3冊だけど)、ウィル・セルフとかマーゴ・ラナガンみたいな知らない作家を紹介してほしかった。 それと奇想に仮託した現実社会への異議申し立…

月に囚われた男(ダンカン・ジョーンズ)

月面の重力描写とか、随所に見られる繊細な配慮が近年珍しい「映画へのSFマインドの定着」に功を奏していると思いました。 それともちろん、ほとんどを独り芝居で持たせるサム・ロックウェルの膂力。(個人的に『真夜中のカーボーイ』のラッツォみたいな、…