ウィル・フェレルは主演より助演の時のほうが輝いてる気がして、主演作は正直微妙なやつもあるけれど、これは面白かった!大ネタ・小ネタの波状攻撃でこちらが回復する間を持たせずにコンボを畳み掛けてくるから、足元からくずおれるしかないという感じ。以下いくつか感想メモ。
・向こうのコメディアンは演技の基礎体力が違うというのはよく言われるところですが、ジョン・C・ライリー始め芸達者のアンサンブルがすごかった。しかし何といってもこの作品ではサシャ・バロン・コーエンが!イヤミなゲイのフランス人レーサー役なんだけど、まさにカメレオンというか、クレジット見るまで気付かなかった。『ボラット』に『スウィーニー・トッド』って何人なんですか?と思うけどロンドン出身のユダヤ人なんですね。モンティ・パイソンで有名なケンブリッジ・フットライツにも出演経験があるというから筋金入りです。
・日本語吹き替えがとてもよかった。特に仏レーサー、ジャンのインチキフランス語が最高。
・ストーリーがしっかりしている。友情、親子愛、ベタな浪花節だけど爽快感があります。
・裏ヒロイン演じるエイミー・アダムスを、観てる間中『ピンク・パンサー』のヒロインの人だと思い込んでたら、実は『魔法にかけられて』の子だったという地味な間違いを。
・「英雄には命を懸けて戦えるライバルが必要なのです」というジャンに、主人公が「ハイランダーみたいだな!」と返すところが一番笑った。
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