80年代の恥ずかしさを延々と見せ付けられるルドヴィゴ療法的な何かだった。
このトーンはしかし、見覚えがあるなと思い返してみると『シブガキ隊ボーイズ&ガールズ』でした。それもそのはず監督同じだし。『ドクタースランプ』の同時上映で仕方なく観たのだった(小学生)けれど、あの当時ですらキツかった。(「今思い返すと居たたまれない」という言葉で80年代の諸風俗が語られることは多いけど、実際はリアルタイムでも恥ずかしいと思っていた人は多かったのではないでしょうか?)脱線ついでに。ちゃんと時系列で検証はしてませんが、『ボーイズ&ガールズ』はその後のアイドル主演映画の雛形になった説。同じ方法論で撮られた作品って多いような気がするんだけど・・・
この作品は、それでも時々「掴まれるシーン」がままあって、深夜から夜明けまで果てしなく彼女の家から歩いて帰るところなどは監督の面目躍如といったところ。それと秋吉久美子を初めていいと思った。本当の意味でエロくかわいい。あと(ひとりだけオーソドックスなスタイルの演技ということもあるけれど)、尾藤イサオの上手さにしびれた。
☆☆1/2