角川文庫版で当時最後まで読みましたが、幻魔大戦とか宇宙皇子とか流行っていたような記憶と一緒になっています。そうそう確かにそういう話だったなと思い出しながら見ていたけど、一見さんにはなにがなんだかという作り。正直、作品としても長いわりにほどほどなんだけど、伝奇小説ブームだったり、ペダンティックなトリビアだったり、メディアミックスといった当時の気分を記録した映像として鑑賞するのがいいんじゃないかなと思います。ある分野の80年代の総括というか。
ところでスタッフについていえば、脚本が林海象、美術が木村威夫、コンテが樋口真嗣だったりと、ちょうど旧世代と新世代の変わり目だったことがわかる座組になっていて興味深かったです。
☆☆☆
※なんで当時気付かなかったのか、加藤のメイクは『戦場のメリークリスマス』の坂本龍一ですね。