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ニンジャ・アサシン(ジェームズ・マクティーグ)

 ウォシャウスキー兄弟の名前、久しぶりに聞いたよなと気になっていたのですが、今になってようやく観ました。『ヴェンデッタ』も割と好きだったので結構期待したのですが・・・
 邪推するにボーン・シリーズの方法論でニンジャ映画やれるんじゃないの?という企画だったのではなかろうか?そもそもボーン3部作は「抜け忍」ものでもあった訳で。この作品もまさしく正しい「抜け忍」映画。というか、考えてみたら忍者映画の半分はそういう要素でできてるんじゃないかなあ・・・そもそも話を転がしやすいんですよね。
 さすがに今の技術でアップデートされているだけあって、アクションシーンは迫力がありました。バスッという効果音も頼もしい破壊力のある手裏剣!初めて殺傷能力に説得力がある描写を見た気がします。車が行き交う道路の中、主人公を追う(そして時々車に撥ねられる)黒装束の集団という白昼夢みたいな(夜だけど)異様な場面も面白かった。日本的とはいえないけれど、(そして若干エキゾ趣味ではあるものの)独特の美意識があるプロダクションデザインも良かったと思います。あと容赦ない人体破壊描写がてんこ盛りで※、そういった方面がお好みの向きにもアピールできる映画だったのではないでしょうか。
 暗闇では圧倒的に優位なニンジャたちなんだけど、明るい開けた場所で火器と人数にものを言わせた軍隊から犬のように射殺される彼らをクールに遠景から撮ったシーンには、時代遅れになった組織の哀しさが感じられて、そこはこの映画で唯一オリジナリティが感じられる場面でした。こういうシーンが一箇所でもあるといいですね。あまり話題にならなかったのが残念。残念ついでにいうと、『ヴェンデッタ』にはまだ辛うじて残されていた人間ドラマの味わいが殆どなかったのも惜しかった気がしました。
☆☆☆1/2
※ダークキャッスル作品でもあります。