悪夢探偵(塚本晋也)

 タイトルのイメージ喚起力につきるというか。ただキャスティングから想像されるような『ヒルコ』や『双生児』などの塚本メジャー路線という感じでもなかったですね。
 クライマックス、「俺と一緒に遊ぼうぜぇぇ!」と塚本監督演じるゼロ(というか所謂「ヤツ」)が松田龍平演じる主人公を例によって挑発するのですが、いつもだとそれに主人公が触発されて世界が崩壊しちゃう展開になるところ、最後まで主人公が煮え切らないために、(逆説的だけど)なんだかストレートなハッピーエンドに。そこは新鮮だけど、話自体も煮え切らない印象だった。ハリウッドでリメイクって本気かぁ?
☆☆☆