トイ・ストーリー3(リー・アンクリッチ)

 聞きしに勝る完成度。本当に素晴らしかったです。以下感想メモ。
・アンディは好青年に成長しましたね。
・台車が転換する時、硬質プラスチックの車輪があそぶ感じや、建物の外縁のアルミフレームがキュッと歪むところなど、確かにそんな感じ!しかしなぜそれが演出できるの?と、空恐ろしいレベルに達しています。
ピクサーアニメは「CGによる自然環境再現技術」を毎回更新してるという印象があるけれど、それが旧来からのキャラと違和感なく馴染んでいるというのが凄いですよね。ゴミ処理場の霞がかった感じは『ウォーリー』的。
・ごくちっちゃい子供にボロボロにされるほど遊ばれるのもおもちゃの本分なのでは?と天邪鬼な気持ちがうずいたのだけど、結末でねじ伏せられた。上手いよなあ。
・ケンに対して「お前はバービーの付属品だろ」とか本人が聞いたらショックすぎることをサラッというような毒があるのがこのシリーズの隠れいいところ。
・ミスター・ポテトヘッドの形状が変わる度に、周りの観客のこどもたちがいいリアクション!幼い子ももちろん鷲づかみのピクサー
・幼い頃と同アングルで「ウッディを肩に担いで遊ぶ青年アンディ」カットがある等、演出が本当に行き届いております。
・結末近く、「大学ゆきのダンボール」穴からのカットは、その後合理的な説明がないためフェイクのためのフェイクになってしまっているのが残念。
・エンドクレジットの「君はともだち」スペイン語版がすごく格好良い!(ジプシーキングスだったんですね。)
・初期ピクサーにあったエンドクレジットの楽屋オチ、「役者としてのおもちゃ」ではなくなったのが嬉しい。悪役が素に戻ってるのを見ると何となくしらけちゃうんですよね。
・なんだかんだで、おもちゃたちよりも、アンディよりも、アンディのお母さんに感情移入してた自分に気付く。一人前になってこの家を出て行くのね・・・という場面で俺も号泣。実家に電話しようかしら。
☆☆☆☆☆