クライム101(バート・レイトン)

 宣伝として『ヒート』を引き合いに出したくなるのもよく分かる、追うもの追われるものの立場を超えた共感、しかし…という構造をもったクライムサスペンス。しかしながら「女性をないがしろにしない」という相違点を介することで、オセロが裏返るごとく着地は正反対になるという、正に今作られるべき犯罪アクション映画になっていました。(つまるところ、『ヒート』って結末含め、どこまでいっても男の自己満足の話だったからなあ。)

 あえて難点をいえば、やっぱり少し尺が長いのと、「物語としての平仄は確かに合っているし、スカッとする爽やかな結末なんだけど、途中経過とその詳細はよく考えるといろいろ乱暴だったよな…」というウィンズロウらしさ、でしたかね。

☆☆☆1/2