DROP/ドロップ(クリストファー・ランドン)

 小規模予算の工夫系サスペンスで知られるランドン監督ですが、今回は奇しくも『ミッドナイト・マーダー・ライブ』に通じるようなソリッドシチュエーション・サスペンスでした。デートアプリでの初デートの場面で、謎の人物から息子を人質に「相手を殺せ」と突然指示され…というプロットは、事実上『ニック・オブ・タイム』のリメイクですよね。あの映画同様、プロの暗殺者ならそんな迂遠な方法は取らないだろう…という疑問点は当然浮かぶんだけど、そういう偏執的な人間だからこそそのような仕事をしているのだろう、と娯楽作品の建付けとして飲み込むことができるかどうかが評価の分かれ目になりそうな気がします。

 個人的には、いくらなんでも主人公を地味に追い詰めすぎ、シチュエーション(というか場面設定)の「抜け」が悪すぎ、という点で映画のリズムを工夫してほしかったですね。

☆☆☆1/2