総じて面白かったです。ただ物語そのものは、(もう見た人すべてが思うことだと思うけど)あまり共感できない若者集団が、無茶をして想像もしていなかった敵に追い詰められる、という完全に宇宙の『ドント・ブリーズ』でしたよね。
ところで、そもそも彼らが生まれた過酷な環境のせいで荒んでしまったという点に同情すべきなのかもしれませんが、その怒りがより立場の弱いもの(アンドロイドのアンディ)に向かうという構造が生々しくてくどいので、娯楽作としてはすっきりしないものを感じて個人的にはノイズでした。(逆に「エイリアン4:リザレクション」が好きなのは、悪党の矜持みたいなもので筋を通していたから。)
鑑賞メモ:
・わざと宇宙船をミニチュアライクな外観にしているのは好印象。
・しかしノストロモ号って結構粉々に爆発したのでは?
・アッシュ改みたいなルークは、結局悪い奴だったのがつまらなかった。すごくいい人にした方が意外だったのに。
・後半のアクション展開は、ゲームセンターの大型銃器コントローラーでプレイするタイプの3Dシューティングでやったことがあるような既視感がありました。アクションの撮り方は全体的にゲームライクでしたよね。
・そもそも主人公たちが置かれている世界の世界観(過酷な植民地惑星)が『ブレードランナー』と地続きな感じでした。(というかディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に代表される閉塞感のある未来世界っぽい。
・最終的に改心するけど、主人公のレインがアンディを切り捨てる気満々だったのはかなり引きました。この点があるから手放しで満点にできないのかな…
☆☆☆1/2