『バンパイアハンターD』がすごく良かったのと『妖獣都市』は一応見ている、それと「アニマトリックス」ぐらい、かな…というのが見たことがある川尻作品のほぼ全てなのですが、名前のみ知っていた、そして海外での評判が高いと聞いているこの作品がアマゾンで見られると知って鑑賞した次第です。
一言でいうと、めちゃめちゃ奇怪な忍術、薄幸なくノ一、エログロといった「山田風太郎」ものですね。てっきり原作があるのだと思ったら、そういうパブリックイメージを切り張りしたオリジナル脚本でした(リスペクトする気持ちは分かるが権利関係者に怒られそう…)。
しかし、アクションの組み立てはアイディアがあって面白いし、レイアウトもダイナミックだし、とにかく観客を楽しませようというサービス精神がいっぱいで、なるほど海外から評価されるのも納得でした。見られてよかったです。
☆☆☆☆
※海外から評価されたのは、極端に異形かつオリエンタルなキャラクターデザイン(大友克洋、「カムイの剣」的な系譜)とか、エキゾチズムに負う所も大きかったのかな、と思いました。