劇中、主人公がパーカーと呼ばれて初めて「ああこれって悪党パーカーの映画化なのか」と気付いた次第。シリーズの小説の方はまだ読んだことがないのだけど、これまでの映画化作品の雰囲気からすると、筋を通すことにどこまでもこだわる男、こうと決めたらどこまでも冷酷非情になれる男、という基本設定がある中で、いつもの「残酷不謹慎ギャグ」「物事が雪だるま式に大事になっていくけど主人公だけはいつもすっとぼけ平常運転」というシェーン・ブラック節がうまくはまっているところと、引き寄せすぎなところと、長短あったなという印象でした。
ただ、物語の転がし方やチームのキャラクターのめりはりの付け方はさすがに上手だったし、アラン・シルベストリの音楽(特にすべての決着が付くところ辺り)に意図が顕著だったけれど、おそらく裏テーマだったと思われる「60年代の大人向け娯楽作の肩ひじ張らないエレガントさの再現」は成功していたように思います。
もともと監督とロバート・ダウニー・Jr.がパーカーのフランチャイズを目論んでいた、というのが発端のようなので、こんなに大規模作品じゃなくていいから、さらっと続編を作ってほしいなと思いました。
☆☆☆1/2