柔道龍虎房(ジョニー・トー)

 監督のファンの間では名作の誉高いタイトルですが、その分アート的要素も強いですよね。ジョニー・トーは邦画だけでなく、ヌーヴェルバーグの影響も結構大きいと思うのですが、改めて見てみてその思いを強くしました。

 とにかく話が脱線しまくるし、というか本線がなんなのかよく分からない話だし、しかし登場人物たちの関係性と画的な見せ方で最後まで連れていかれてしまう。ここが面白いんです、と端的に説明できない映画だけど、印象的な場面は全て憶えていました。やっぱり傑作ですね。

☆☆☆1/2