コンフィデンシャル:国際共助捜査(イ・ソクフン)

 北朝鮮覚醒剤(氷毒<ピンドゥ>)コネクションを舞台にした『我らが願いは戦争』について、作者のチャン・ガンミョンが『愛の不時着』を踏まえて、(北の特殊工作員である)主人公は演じてくれるならヒョンビンがいいなと言っていたのだけど、ここにきて回収されたな!と思いました。(本当にヒョンビンが演じる可能性もあると思うけど。)

 とはいえ、「北と南の腹の探り合い、そこから立場を超えた絆を結ぶ」という展開は前作でやり切ってしまったので、新味を出すためFBI捜査官※という新たな要素を加えてみました、という続編にまつわる典型的な罠である拡大再生産に陥ってしまい、正直凡庸なアクション作品になってしまいました。

 悪役のミョンジュンの行動原理である「妻子の敵を討つ(金は問題じゃない)」という点についてはシンパシーを感じられたし、実は敵討ちというのは前作の主人公のモチベーションでもある=鏡像関係としての造形でもあって、そもそも彼は主人公が軍隊時代に尊敬していた先輩であり、それが北の思惑で人生を狂わされてしまった…というバックグラウンドがあるので、もう一工夫あれば物語に厚みが出たのに残念だなと思いました。

 ところで、前作に引き続き劇伴がなんちゃってボーン・アイデンティティーなのはご愛敬かな。

☆☆☆1/2

※捜査官ジャックは、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のエージェント・ゼロの人だったんですね。笑っちゃうくらいハンサムでした。それよりも、ミョンジュンを演じてたのは『犯罪都市』『エクストリーム・ジョブ』の坊主でおなじみのチン・ソンギュだったのか!髪が長いから気付かなかった!