最後まで読んでいて展開は完全に分かっているのに、やはり泣かされてしまった。猗窩座のくだりは嗚咽で椅子がギシギシいうほどだった。映画館であんなに動揺するほど泣いたのは初めてだった。リピーターがたくさんいるのは納得。組み立てと言い、設定と言い、アクションのクオリティが相変わらず素晴らしかった。以下メモです。
・獪岳のことを実は最後まで思いやっていた善逸。技術以前にその心根をこそ後継者として相応しいと考えていた師匠。やるせなくも美しい挿話だと思います。
・目標に到達するには、結局、どんなに苦しくても歯を食いしばって一歩一歩あゆみを進める他に方法はない、というテーゼは作品中何度も繰り返される訳ですが、すごく真っ当なメッセージだなと思います。
・命のやり取りをする中で、研ぎ澄まされ、練磨される剣術。この感覚を久しく忘れていた…と独り言ちる義勇。こういう定番だけど押さえておきたい(これこれ!という感じの)「剣豪もの」のセリフをちゃんとカバーしているのが幅広い層に支持されている理由じゃないかな。
・とはいえ正直、獪岳と童磨は消化試合的な印象で、映画は難しいなとも思いました。
・猗窩座との戦いの過程で、ついに炭治郎は剣の高み、「透き通る世界」に到達しますが、いわゆる「ゾーン」に入った状態についてものすごく説得力がある描写になっていて、(漫画もよかったけれど)逆になまじ動く画であるアニメで再現するのはとても難しいはずですが、素晴らしいなと思いました。
事実上、猗窩座編でしたね。あと2本も観られて嬉しい気持ちの半面、鬼舞辻と黒死牟で2時間半なら後は1作でちょうどいいのではないか?という心配もあります。ともあれ続きがすごく楽しみになりました。
☆☆☆☆1/2