記憶の書(ジェフリー・フォード)

 「白い果実」三部作の二作目です。前作はなんとも変てこりんな奇想に溢れてはいるものの、枠組みとしては冒険譚だったので血沸き肉躍る活劇の要素もあったのですが、こちらは記憶の中に築かれた島を巡る思索的な展開が専らであるため、いささか地味な印象だったことは否めません。そういうところもいかにもブリッジとしての二作目風ではあったかな。しかしよくもまあこういう設定を思いつくな…と感嘆しきりでした。三作目も楽しみです。

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