ミッチェル家とマシンの反乱(マイク・リアンダ)

 フィル・ロード&クリス・ミラーらしいいかにもアメリカンな家族のロードムービーなのですが、突飛なトラブルをあり得ないほど無茶な方法でくぐり抜け、その結果家族が絆を取り戻す、という話なので端的にいって映画クレヨンしんちゃんだなと思いました。親離れ子離れの話でもあるので、もっといえば『オトナ帝国』だなと思います。

 これはただの思いつきという訳でもなくて、実写含め2D、3D何でもありのごった煮の表現は明らかに『マインド・ゲーム』オマージュですが、湯浅政明という点でもクレしんにつながっていますよね。クライマックスでのお母さんの大車輪の活躍は、リミテッドアニメ的なケレンと呼吸で演出されているから、全体として日本アニメへのリスペクトを感じました。

 それはさておき、最初はこの映画の所謂「SFアクション」としての部分は、主人公の少女の妄想、あるいは進学を控えての自分の将来に対する漠然とした不安のメタファーとして描かれるのだろうと思っていたのですが、物語内現実として実際にAIロボットが侵略してくるから思わず笑ってしまいました。自分が子どもでも盛りだくさんな内容だから楽しかったと思うけど、親目線で観るとやっぱりそのようなシチュエーションを先取りして想像してしまって思わず涙してしまいました。

☆☆☆☆