落下の解剖学(ジュスティーヌ・トリエ)

 サスペンスでもミステリでも、もっといえば法廷劇でもなかった。人間関係の難しさを描いたドラマだったんですね。唯一ミステリ的にハッとさせられるのは最後のシーンで親しい素振りをそれまで全く見せていなかった犬のスヌープくんが母親に寄り添うところ。(さりげないけど、確実に観客にもう一度揺さぶりをかけている。)

 とはいえ長い。もっと短くていいと思いました。しかしフランスではかなりヒットしたということで、かの国の映画に対する懐の深さを感じます。

☆☆☆