(ネタバレ)世評のように絶賛できたらよかったのですが、普通に面白い映画でしたね、という以上のものではなかったかな。
フォトリアルでない方向での3DCGアニメは『スパイダーバース』以降いろいろ模索されて発展もしてきているけど、ドリームワークス作品は、『バッドガイズ』も近作の『長靴をはいた猫』もトレンドを追っているだけに感じてピンとこなかった。今作はプロダクションデザインとしては素晴らしかったものの(断崖絶壁で「渡り」を見送るレイアウトなどはすごいと思いましたが)、水彩画タッチと聞いて期待していたものではなかった。できれば「ぐりとぐら」みたいな感じであってほしかった。絵本は結構な数を定番から図書館のお薦めまでいろいろ読んできたけれど、その中で多分2000年代のアメリカの作品だと思いますが、僕が個人的にフォトショップ絵本と呼んでいる「デスクトップで描かれた感じの絵」の絵本があって、一見見栄えがいいし整ってもいるのだけど全然グッとこない本になっているんですよね。(とはいえ、手書きでも作者のエゴが滴るような絵本は嫌だけど。)この作品はまさにあのタッチの再現だったのです。そこがまずがっかりした点でした。
それと、冒頭で弱肉強食を強調しておきながら、話の進行に合わせて動物の種を越えた共通語が出てきたり、協調したりと「ジャングル大帝」的ファンタジーに落ち着くのは、物語の都合だよな…と微妙な気持ちになりました。(あそこまで最初に「野生のルール」を押し出さなかったらそれほど違和感がなかったと思う。)
しかも終盤、あれだけ大立ち回りしてロズは基地に戻るのに抵抗したのに(しかも結構犠牲になったと思しき動物もいる感じなのに。大体雁の仲間たちは完全に巻き込まれでは?)、私が残ったら迷惑がかかるから…みたいに結局戻るのは、敵のロボットも壊され損ではなかろうか。と思いました。
☆☆☆1/2