その昔(15年前くらい?)、クリスマスにアメリカ人が観る定番の映画として有名、という紹介だったかコラムだったかで初めて知ったのだけど、ロブ・ライナーの『スタンド・バイ・ミー』の次の作品なんですよね。その当時、ちょうどウィリアム・ゴールドマンの小説だったり脚本作品だったりに僕がはまっていて、原作小説から先に読んだのだけど、彼一流のひねくれたユーモアが横溢、爆発している作品ですごく面白かったのです(僕の小説オールタイムベスト10でもあります)。
それからしばらくして、都市伝説のような「クリスマスの定番」というのが本当なのか、たまたま知り合ったアメリカの人に聞いたところ、「そうだよよく知っているね、あの映画最高だよね!」といわれてそれならばとDVDで見たのですが、原作小説ほどではないものの、なるほどよくできていて、『ウィロー』のようなあの当時ならではのファンタジー映画の牧歌的な味わいもあり、なかなかの佳作だと思いました。
実は、原作だと父親(ゴールドマン)が聞きしぶる息子(本当は娘しかいない)に読んで聞かせるパートにかなりのボリュームが割かれていて、つまり嘘の枠物語の体裁で話が進むのだけど、この辺りは同じく脚本家であり小説家でもあるデイヴィッド・ベニオフが『卵をめぐる祖父の戦争』で参照しているんじゃないかなと思っています。
さて今回、アマゾンで(多分リマスター版)見られることを発見して、久しぶりに今度は子どもたちと見てみたのですが、短いながらも(ランタイム98分)気が利いたやりとりの数々や、意外なほど素晴らしい殺陣など見どころが多く、子どもたちも大満足でした。祖父が孫に語り聞かせるストレートなつくりとか、残酷で過剰な場面を適宜端折るような取捨選択は、さすが名匠ゴールドマンが自身で脚色しただけはありますね。特撮がVFXじゃなくてSFXだった頃の童心に戻って楽しめるよい作品だと思います。
☆☆☆1/2
※村山章さんのコラムがよかったです。ご参照ください。 cinemore.jp