『ロスト・フライト』が最高だったので、監督の前作はどうだったのかなと見てみたのですが、正直、気が滅入るような行き止まりの掃きだめで生きている人々が殺しあう話なので手放しに面白かった!とはならなかった。しかしながら、こういう犯罪映画は時々見てなるほどよくできてたな…という感じで鑑賞したい気分ではあります。結論としては無駄なことをしないコンパクトな佳作で悪くなかったです。
出演陣からいえば、(主人公)最近のメル・ギブソンはこういう小品でこそ輝くような気がするのと、ベトナムを生き抜いた元小隊長でバイカーギャングの元締めという(こういう存在、実在するのかも…と思わせる)役であるマイケル・パークスが異様な存在感を放っていました。一方、娘役は、お前が中途半端に犯罪渦巻く闇の世界に足を踏み入れなければこんなに人死には出なかったのに…というイライラさせられる役(まあこういう映画ではそういうものではあるのですが…)なんだけど、「ザ・ボーイズ」のスターライト役であるところのエリン・モリアーティだったんですね。個人的な好みですがやっぱり好きじゃないんだな。
☆☆☆1/2