炎の少女チャーリー(キース・トーマス)

 音楽がまさかのカーペンター御大だからその印象のためか、低予算で工夫して頑張っている感じとか、赤いエンドクレジットとか、70年代後半から80年代前半のSFホラーの雰囲気で、すごく良かったです。

 というか、端的にいうと初期のクローネンバーグっぽい感じというのかな。(もっと直接的には『スキャナーズ』ですよね。)だから『炎の少女チャーリー』のリブートというのは建前で、「あの頃好きだったあの感じ」を小品として再現する企画だったのではないかな。特殊能力を上手く扱えない少女とか、それを追う政府の秘密組織から派遣された同じく能力者とか、自分だけは安全圏にいると思っている組織の長とか、これ以上ないくらいベタな設定を(多分わざと)やり切ってました。

☆☆☆1/2

 ところで先日観た『ドクター・スリープ』もそうだったけど、「押す」とか「ザ・ショップ」とかキング・ユニバースを意識したキーワードがオリジナル以上に強調されてましたよね。