ギャンブラーが多すぎる(ドナルド・E・ウェストレイク)

 ギャンブル好きの青年チェットはタクシー運転手。ところが、馴染みのノミ屋のトミーが鉄砲で殺されたことであらぬ疑いをかけられて、対立する二つのギャング組織から追われることに!そこにトミーの妹まで乗り込んできて…

 ギャンブラー、正直そんなに多すぎることはなかったですね。(タイトルとして気が利いているとは思うけれど。原題は「誰かが俺に借りがある」という感じでしょうか。)ヒロインがおきゃんなところとか、この感じ何かで…と思ったら岡本喜八の『殺人狂時代』でした。あと、トラブルの発端になった「勝ち馬情報」だけど、なんでお前が八百長を知ってるんだ!というのがギャングから追われる理由だと思って読んでいたのだけど、全然その話にはならなかったですね…

 すごく面白かったです。でも訳がちょっと読みにくかったかな。

☆☆☆1/2