原作どおりだから仕方ないけど、ノートンはトゥレット障害の主人公というのがやりたかったのかな。そういうの、演技が上手というのとは別に考えるべきでは?(もういいのでは?)という気分に正直なりました。
それはさておき、原作とは時代と設定を大幅に変えての50年代ニューヨークが再現されているのがいい雰囲気で、しがない探偵が巨悪に立ち向かうという直球のハードボイルド。ジャズのサントラも気分を盛り上げてくれます。(しかしそれなら最初からオリジナル企画でやればよかったのでは、という気もするけどね。)面白かったのは確かですが、ちょっと芯は外してるかな。
☆☆☆1/2
※この映画の原作は未読なんですが、ジョナサン・レセムといえばディストピアSFハードボイルドの『銃、ときどき音楽』が最高です。