いずれは死ぬ身(柴田元幸 編訳)

 ニューヨーカーに掲載されるような小説で、かつ玄人好みの作品群かなと思いました。タイトルどおり諦念が通奏低音のような選集ですね。もともと好きなトム・ジョーンズ(舞城訳よりこちらが好み)やオースターがよかった。村上春樹の文体に引っ張られているところもあるかな?ところでダイベックの「ペーパーランタン」は全体としては面白かったけど、面白半分に放火するような主人公はやっぱり倫理的に受け入れがたかったな…

☆☆☆