ウォールフラワー(スティーブン・チョボスキー)

 エマ・ワトソンは、本人は多分人柄としてはいい人なんだと思うけど、役者としてはコクがないというかいつも物足りない印象で。この作品のこの役に必要なチャーム(この人について行きたい、自分が勝手に作っていた壁をぶち破ってくれそうな気がする、みたいなもの)が足りない感じがしました。そのせいか、映画としても淡白な印象でした。

 ところで「自分の才能の限界を自覚している(故に後進にとって)良きメンターである」という役が定番としてあると思うのだけど(『ライ麦畑の反逆児』のバーネットとか、『17歳の肖像』のスタッブズ先生とか)、国語の先生のポール・ラッドがすごくはまっていてよかったです。(最初気づかなかった…『アントマン』しか知らないから…)

☆☆☆