T-34 レジェンド・オブ・ウォー(アレクセイ・シドロフ)

 主人公は身をやつしても匂い立つハンサムオーラがすごいなって思いながら見てたのだけど、あの快(怪)作「魔界探偵ゴーゴリ」の人だったんですね。見間違えた!イェーガーはちょっと「デュエリスト」の雰囲気があったかな。

 「潜水艦もの」のような機能が限定的ゆえに醸し出されるサスペンスやそれ故の勝負を分ける技量とは?が十全に描かれていて、そこが素晴らしかった。戦車戦にこんな可能性があったとは!(ガルパンを見てないのですみません。個人的には『マスター&コマンダー』を思い出しましたね。)

 雄大な光景とか実車ならではの迫力とか、ロシアで作られる必然があったのも良かった点だと思いました。本編はエンターテインメントとしての心配りが随所に行き届いていて、まさにおもてなしの極みという感じ。堪能させていただきました。

☆☆☆1/2