拾った女(チャールズ・ウィルフォード)

 正調ノワールかと思ったら意外と定石を脱臼する展開が多くて、主人公の転落をなすすべもなく見守るしかないという「破滅もの」という印象でした(語りに仕掛けのある主流文学でしょうか)。正直苦手な分野だったのですが(読み進むのが辛い)、そういうことか…とは思いましたね。

 結末含めサンフランシスコが舞台だから成立した話だと思います。

☆☆☆