エクストリーム・ジョブ(イ・ビョンホン)

 ひと頃の韓国クライム・アクション映画は陰惨かつ苛烈なバイオレンス描写が代名詞でしたが、それこそエクストリーム化していくとそちらには展望はないとかねがね思っていたのだけど、バイオレンスじゃないもう一方の要素というか、くだらなくてあまり笑えないような(日本でいうと昭和っぽい?)ギャグも定番ですが、この映画ではそちらの方をひたすら拡張して、あんまり連発されるものだから仕舞にはボディブローのように効いてきてもう笑うしかない感じになってしまう…というのは発明だなと思いました。(メインキャラがまたみんな「イイ顔」してるんだよなあ。)

 悪役のシン・ハギュンが『悪女』とは違ったベタベタな泥臭いアクションを演じていて対照的で面白かったですね。最後にスカッとさせてくれるのも良かった。

☆☆☆1/2