透明人間(リー・ワネル)

 低予算から逆算された工夫が随所にあって面白かったです。(いわゆる特撮は最低限に絞ってるし、高級邸宅も見えるところだけしか多分作ってないですよね。まあセットってそういうものだけど。)しかしながら、透明化というスペクタクルより猜疑心にフォーカスしている作り方としても「透明人間」というよりは「(ねじの)回転」のアップデートという感じでした。

 プロダクションデザインの勝利だよな、と感じたのと、あとサンフランシスコが舞台の映画は最高ということですね。(しかもただの絵柄としてだけでなく、スタートアップ長者と(本来は)バリバリやれる女性の夫婦が住んでいる所として、という必然性があるのがよかった。)

 全然本題ではありませんが、主人公が就職して再出発しようという会社の社長が『アップグレード』の悪いやつだったから「こいつもか?」ってドキドキしたけどいい人だったですね。(申し訳ないけど何か得体の知れない感じがするんだよね…)

☆☆☆