メッセージマン(コーリー・パーゾン)

 引退した殺し屋が、ふとしたことから知り合った母子を守るため、再び暴力の世界に…というこれまでに1000回くらい見た話だけど(もしかしたら『シェーン』なんかもこのジャンルに入れてもいいかもしれない)、とにかく登場人物がいい人悪い奴すべて「自らの能力を発揮する」ことに躊躇しないところがシンプルで痛快だった。良い人はすごく良い人で、悪人はどこまでも悪い奴だから、見ていてストレスがない。テンポよくパズルのピースがはまるべきところにはまる感じ(そもそも話が簡潔無比)。

 たぶんシラット風インドネシア残酷アクションにジョン・ウィックの殺し屋ギルドの世界観を加えたら面白いんじゃないか、という発想だったと思うんだけど、ちゃんと面白かったです。

☆☆☆1/2