時をかける少女(大林宣彦)

 小学生のころ見たきりだったのですが、改めて見てみたらストーリーラインは結構無茶だなと思いました。原作だと何度かタイムリープがあるのでこのままじゃいけないという切実さがあるけれど、この物語だと事実上1回だけだもんなあ…まあこの映画ではその点はそれほど重要ではなくて、雰囲気づくりにすべての要素が奉仕するということになっているからね。それくらいここでの原田知世は特別だったと思います。

 ところで、結末が悲恋であるという解釈も多いようだけど、個人的な印象では「記憶こそ失っているけれど、もっと運命的な部分で引かれあい、また巡り合った」という解釈だったので、含みを持たせたハッピーエンドではないかな、と思いました。

☆☆☆1/2